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【SPARC】ヒューマンサービスイノベーションコースの教員が韓国の先進事例を視察しました。


富川市の地域社会統合ドルボム(コミュニティケア)=日本での地域包括ケアシステムにおいて、企業との連携によりIoT技術を活用した「スマートホームサービス」による独居高齢者の支援サービスを視察しました。また、精神障害者リハビリテーションモデルにおける相互信頼の具体例を学ぶためテファ・ファウンテンハウスを訪問しました。

1日目は、富川市の統合ドルボム担当課長より、超高齢化社会の進行度が日本よりも早い市内の現状、地域社会でケアを進めるためのスマートケアシステム導入後の効果について事例をもとに説明を受け、システム導入に対する市民の理解啓発、データモニタリングのための指針、他の専門職との連携状況などを議論しました。

公営団地内に設置されたコミュニティケアセンターにて、健康管理をする地域リーダーからケアプラグのモニタリングシステム(家庭にあるコンセントにプラグを差し込み、通電や照明の明るさから安否を確認するシステム)について説明を受けました。担当職員からもドルボムとコミュニティケアが担う介護、アウトリーチ、健康支援、情緒支援について紹介をしていただきました。

総合福祉館では、下肢のリハビリテーションロボットのデモンストレーションを視察しました。本人の移動運動や筋運動、自発的な筋緊張・弛緩、バランスをセンサーで感知し、グラフ化することで利用者に即時フィードバックを可能にしていました。導入したことで、発達障害から脳性麻痺者へのリハビリが拡大したそうです。

2日目は、テファ・ファウンテンハウスにて、精神障害のあるメンバーに対する健康、コミュニケーション、就業、自立という4部門での就労支援を視察しました。出退勤管理のICT化、スケジュールや情報の映像・動画配信、作業空間の構造化といった行動支援の根底にあるメンバー(利用者)とスタッフのパートナーシップを観察しました。館長より事業を持続していく条件、職員研修のシステムについて説明を受けました。
テファ・ファウンテンハウスの理念のもと運営されている精神障害者の就労支援事業所を視察し、事業所でメンバーとして就労支援を受けている職員より事業所の歴史やメンバーの疾患種別、事業内容、メンバーの行動や心理的変容について説明を受けました。就労支援に関する韓国の法律や利用者のモニタリング状況から日韓の就労支援の共通点や差異点について収集することができました。

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山梨県立大学と山梨大学で取り組む、地域活性化人材育成事業~SPARC~。
山梨県立大学では、令和6年度より国際政策学部に「創発デザインコース」、人間福祉学部・看護学部に「ヒューマンサービスイノベーションコース」の2つのコースが新設されました。
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